事故30周年記念ツアー
1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所4号機の原子炉が爆発、放射能が大量に放出されました。当初は原発から半径30キロ以内の約11万6000人が強制避難。その後も広範囲で避難が続き、計約40万人に増えました。現在、ここはチェルノブイリ原子力発電所の居住禁止区域とも呼ばれ広大な立ち入り禁止区域になって住民が居ない放射能汚染圏で「ゾーン」と呼ばれています。原発事故後30年を迎え過去の惨状と現在を 探るツアーに是非ご参加ください。
「立ち入り禁止区域」の案内
広大な土地が永久放棄される一方で、中程度の汚染地を農地として再生しようとする動きがあります。放射性物質セシウムは30年で半分、60年で4分の1に、自然に低減しますが、それを待ってはいられないからです。失われた農地は2650平方キロ。このうち、7%の土地がようやく再生できました。
しかし立ち入り禁止地域の大部分は、今でも居住できない場所であり、人間には危険な放射能汚染圏であることは、変わりありませんし汚染地の再生作業を行う環境省派遣のスペシャリストか不法居住者以外は、誰も住んでいません。
ただ、当然の現象としてこの地域の野生動物 が増えて人が消えた森は動物の楽園になっています。400種以上の野生動物が繁殖し、特にイノシシ、オオカミ、鹿などが激増しています。人間に捕まることなく増え続けていますが、放射能等の害がどのように遺伝子の構造をおきかえてしまうのか、地続きの「安全な」地域からの移住でどうなるのか、誰れにも今だ解りません。オオカミ、野生イノシシの数は急激に増えました。彼らは捨てられた家や小屋等を住家にしており、奇妙にもあまり攻撃的ではありません。おそらく、汚染されてはいるが食料が十分にあるからだろうと専門家は考えています。オオカミやキツネ、イノシシや鹿が立ち入り禁止地域の道路を横切るのは珍しくありません。
ゾーンの境を越えると非現実の世界に入ったような気がします。見渡す限り人影の見えない村の静けさ、道の静けさ、木の静けさ。何が変だかすぐに把握できなく、放射能汚染の気配が肉眼で発見できません。 歴史上最悪の環境災害地の中心へ自動車で行き車窓の外に見た、絵のような森林風景の言葉で表現できない寂しそうな静かな美しさ……
居住禁止区域の唯一の出入り口である検問所に着くとすぐ、偽装服を着ている区域放射線管理をしている人々が放射能の量を測る放射線計で自動車のタイヤなどを 調べている姿が目につきます。ゾーンへの訪問中、このような放射線管理は、訪問者の靴や洋服などを放射能量測定を含めて、何回か行うことが普通のことです。ところが 事故が発生して25年になった今、区域内の放射能量はかなり減少したことによって通常、チェルノブイリ・ゾーンを訪問する多くの外国人旅行者の衣服などを 放射能検査する度に放射線計での測定結果は何も異常を示していません。
チェルノブイリ居住禁止地域に入るには、放射能を防ぐための特別な洋服や靴などは必要ありませんしツアーのプログラムや区内のコースはお客様が放射能汚染の可能性のない所を用意しましたので心配する必要はありません。
訪問中注意することは、舗装道路の道端の草だらけの場所に出ることや、林へ入ることなどをしないようにして、区内のガイドの助言に従がっていただきます。上記のものが大切にしますと放射線量は、健康を害するような危険な量にならないことを保障します。
立ち入り禁止区域の入口には、警察の検問所があり、許可がないと入れないようになってます。ゾーンを訪問するため環境省管轄の役所で許可証をあらかじめ申し込む必要があります。その許可証を得るまで普通は、10日間ぐらいかかりますからツアー予約の場合は、ご予定のゾーン訪問期日の2週間前に予約するようお願いします。
コース選択と観光スポット
当ツアー4つのコース案内
①1日間の立入り禁止区域周辺ぐるりコース日程(記号A)は次の通りです。
半径30キロメートルの、チェルノブイリ『立ち入り禁止区域』を囲んでいる鉄条網に沿って進んで見学する、信じがたい1日の旅行です。
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②1日間のチェルノブイリ立ち入り禁止区域内の見学コース日程(記号B)は次の通りです。
居住禁止地域での1日のプログラムはチェルノブイリ市、チェルノブイリ原発の周りの見学、石棺、事故後放棄された村であるオパーチチ村、クポワートイェ村、オターシェフ村、ゴーストタウンのプリピャチ市、元ロソハ村の事故処理に使われた汚染機材置き場などを含んでいます。
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③原発の所内見学を含んだ2日間のチェルノブイリ立ち入り禁止区域見学コース日程(記号C)は次の通りです。
居住禁止地域での2日のプログラムはチェルノブイリ市、チェルノブイリ原発の周りの見学、石棺、事故後放棄された村であるオパーチチ村、クポワートイェ村、オターシェフ村、ゴーストタウンのプリピャチ市、元ロソハ村の事故処理に使われた汚染機材置き場などを含んでいます。 プラス=チェルノブイリ原発のVIP特別所内見学。普通の観光客の場合は立ち入り禁止の原子炉を管理する装置がある管制室などの所内の場所見学可能。
ご注意:原発の所内見学に参加したい方は"Application Form for dosimetry control"(「放射線管理質問票」)という、原発管理部からの用紙を記入しなければなりません。所内見学の申し込みを出していただいたら直ぐにこの用紙を電子メールでお送りしましょう。記入済みの書類(用紙)を御返信いただいた場合、1~3号機の操作室などの特別見学希望の方は医師の健康診断書(英訳)を提出して頂く必要なくなります。
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④30㎞圏内の3つの最大の巨大構造物をはじめ、ほとんどすべての観光スポットを見学できる3日コース日程(記号D)は次の通りです。
30㎞圏内の3つの最大の巨大構造物をはじめ、ゾーン内のほとんどすべての観光スポットを見学できる、忘れることの出来ないユニークな3日間のコースです。チェルノブイリゾーン内の3つの最大の巨大構造物である、古い石棺の上で建設された新シェルター、原発の冷却池の中の島にある巨大な冷却塔、冷戦の遺物である、チェルノブイリの近くの旧ソ連時代の巨大軍事レーダー施設などが見学可能です。
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各コースとも出発、帰着地は、次の通りです。
出発地、帰着地 いずれもキエフ(ウクライナ国内での、ツアー出発地、帰着地)
追加コース(オプショナル)
チェルノブイリ原発の職員が住んでいるスラブチチ市を訪問
希望の場合は、お尋ね下さい。
サービスについて
チェルノブイリへの旅行は(ウクライナNPO法人)Dreams Come True Foundation(DCTF)が実施する旅行で、ウクライナ在留や海外旅行中の日本の皆さんのための「チェルノブイリ立ち入り禁止区域」内部を見学できるツアーであります。DCTF協会は観光案内サービスを提供する案内所として活動し、ツアーの見学を通訳、運転手、ガイドなどのプロフェッショナルサービスを揃えていますのでお客様に安心してご参加していただけます。当協会はツアーに参加する日本の皆さんのため、環境省管轄の役所で原発視察の許可証を申し込むことをはじめ、アパートメント、ホテル、レストランなどの予約、空港で皆さんをお出迎え・お見送りすることなどをご提供いたします。
宿泊
もしツアー初日の前の日に到着する予定の場合、キエフにご滞在中、キエフ中心地の高級アパートメントで宿泊可能です。アパートメントで宿泊などがご必要の場合はご連絡ください。その代わりに自分でキエフ市内のホテルをお手配いただきたければ、DCTFにホテル予約サービス料なしにキエフのお好きなホテルを選んでいただくことも可能です。チェルノブイリ立ち入り禁止区域にご滞在中、チェルノブイリ市内のホテルやチェルノブイリ・ゾーンから南の方へ10キロメートルに離れている村のホテルに宿泊可能。部屋はシングル、ツイン選択可能。
食事
キエフにご滞在中、キエフ中心地のレストランで食事する可能です。
チェルノブイリにご滞在中、チェルノブイリのホテルや原発の職員の食堂で食事する可能です。
日本語通訳のサービス
日本語の通訳者はキエフから同行し、立ち入り禁止区域内の見学などを日本語で訳します。
ツアーのガイドサービス
立ち入り禁止区域に入ると1名のウクライナ国環境省管轄の職員である公式添乗員が同行し、立ち入り禁止区域内の公式案内をします。
観光バスや乗用車など輸送サービス
運転手付きの自動車か小型観光バスをご提供致します。
ツアーの代金やお支払い方法等
ツアーの料金は前払いの必要ではありません。ツアー初日(キエフに到着日)にお客様がツアー料をお支払いくださるようお願いいたします。お支払いはすべて米ドル現金で結構で、ツアー職員に直接お支払い下さい。申し訳ありませんが、カードは使いませんので米ドルの現金を日本から持ってきて下さるようお願いします。
ツアー時の宿泊と食事の料金のお支払いはツアー料に含まれていませんので現場でご自分でお願いします。ある店ではカードは使いますが、ある店では(例えばチェルノブイリ・ゾーン内のほとんどの店では)UAHの現金だけで払えますから注意下さい。
ホテル、レストラン等への直接支払方法ですから予約代行手数料は頂きません。ですからお客様は旅行費が安くなります。普通の旅行社に尋ねてみましても、同等のツアーを予約する場合、同じサービスで旅行費が1.5~2倍ぐらい高くなります。くれぐれも現地の旅行社には、注意して下さい。
ツアーの料金には次のものが含まれています。
運賃
運転手付きの自動車か小型観光バスの賃借料は利用する乗り物によってそれぞれ違います。この金額はガソリン料や運転手代やお客様の荷物を運ぶポーター代賃金(運転手は1~6人のグループの場合バゲージを引き取りをお助けします)を含んでいます。運賃はツアーの料金に含まれています。
ツアーの日本語通訳サービス料
通訳料は見学コースによってそれぞれ違い、普通1日は200~600ユーロ(EUR)の程度です。通訳の仕事はウクライナ語、ロシア語、日本語を訳すだけでなく、異文化間の障害を取り除きコミュニケーションを円滑にすることが目的です。当社ではチェルノブイリ事故問題に関連の、核物理や原子力発電技術、放射能汚染・放射線障害などの分野の用語をはじめ、各種分野に渡って経験豊かな通訳が、お客様の時間を有効に使うお手伝いを致します。通訳料はツアーの料金に含まれています。
ツアーの案内人、公式ガイドサービス料
ガイドサービス料は観光グループの観光客数やツアー日間数によってそれぞれ違い、それでは参加者は何人ですか、ツアーの初日からツアーの終わりの日までどのぐらい長い期間ですかなどによって違います。言うまでもなく、数日間のツアーの場合は数倍高くなります。ウクライナ国の政府に関係がある役所の職員である、チェルノブイリ公式の観光ガイドに同行されらなかった場合、チェルノブイリ立ち入り禁止区域に入れないのでご注意くださ。そのサービス料もツアーの料金に含まれています。
ツアーのプログラムの作成料
ウクライナ国環境省管轄の役所はツアーに参加する客さんのための制限区域立入許可証申し込み料とする、ゾーン内の、見学プログラムの作成などのサービス料が含んだ料金請求書を出します。その料金額はプログラム作成料と言い、普通は 1~3日間のツアーの場合は一定額になります。 そのサービス料もツアーの料金に含まれています。
その他のサービス料
ツアー募集時の手続代行料金、その他。
ツアーの料金には次のものが含まれていません。
ツアーの出発地(ウクライナ、キエフ市)までの往復航空運賃、ツアー時の宿泊料や食事料はツアーの料金に含みません。別途お支払いが必要です。海外航空券は自分でお手配いただくようお願いします。現在(2017年)、チェルノブイリ市とスラブチチ市のホテルのツイン・ルームの1名様お宿泊料は1日20~30米ドルぐらいで、ホテルへ直接払いです。食事料は宿泊料に含んでいなく同様にホテルへ直接払いですが、スラブチチ市のホテルの場合は宿泊料に朝食が含んでいます。ホテルは★★★です。キエフにご滞在中はホテルより安い、キエフ中心地の高級アパートメントで宿泊可能。ツアー初日の前の日までに到着する予定の場合、キエフ市内のホテルをご予約必要。ホテルをご自分で手配を願いしますが、アパートメントなら当サイトのお問い合わせフォームを利用して語連絡ください。アパートメントはツイン・ルームの場合、1日約45米ドルの程度です。
尚、到着の日にキエフ市内のホテルに泊まる予定がない場合、例えば客さんがキエフへ立ち寄りなしで、空港からすぐにチェルノブイリへ行くことにしたいと思いますと、自分でホテルの手配していただく必要なくなります。チェルノブイリのホテルの場合はお申込みいただいたらすぐに客さんのためにホテルをお手配しましょう。
キエフのアパートメントやチェルノブイリのホテルの場合は申し訳ありませんが、カードが使えません。ウクライナの通貨(フリヴニャまたはグリブナとも言え、ウクライナ語で гривня、国際通貨コードはUAH)で現金払いが必要です。もちろん日本円はキエフにご滞在中、市内の各地にある銀行で為替できますが、ウクライナ国内の円とグリブナ為替レートは 普通、あまりよくないと思いますからご注意ください。出発する前に日本国内で円を米ドルに替えてウクライナに着いてからウクライナ国内で米ドルをグリブナに替える方が 便利でしょう。その他、キエフ市内のほとんどのレストランやホテルでカードが使えますので便利です。
観光期間
当ツアーの観光期間は1年中ですが、立ち入り禁止区域はウクライナ祝祭日に入ってはいけませんのでご注意ください。この祝祭日は次の通りです。
元日(1月1日)、クリスマス(キリスト正教の祝祭日、1月7~9日)、国際女性デー(3月8日)、イースター(復活祭、キリスト正教の祝祭日、4月8~9日)、労働の日(5月1日 )、勝利の日(5月9日)、至聖三者の日(キリスト正教の祝祭日、5月27~28日)、憲法の日(6月28日)、独立記念日(8月24日)、ウクライナ国のディフェンダーの日(10月14~15日)、クリスマス(カトリック教の祝祭日、12月25日)。
その他、年末年始の期間内である、12月25日~1月11日にわたってもゾーン内の見学が出来ません。ですから旅行を計画する時に予定の旅行期間は上記の時期に当たることのないようお願いします。
ツアーの申し込み
お申し込みは電話か電子メールかインタネットのお問い合わせフォームから送ることができます。
チェルノブイリ・ツアーのご予約の場合は通常2週間前 までにお願い致します。無事にご旅行をお楽しみになるためにツアーの申し込みと同時にメールの添付ファイルでお名前などが書いてある、旅券の1番目のページの描写を送っていただくようお願いします。
現在、ウクライナへは、日本人ならビザなしで入国でき、日本旅券だけで入国できます。
当ツアーのエリアはウクライナ国内となりますから出発地、到着地のいずれかがウクライナ国内にご利用頂けます。ですからツアーの出発地(ウクライナの首都キエフ)までの往復航空運切符をご自分でお手配が必要です。その上、切符予約直後でお乗りになる飛行機は何便、いつ出発、いつ到着などの重要な情報を知らせていただくようお願いします。その知らせを受け取ることによって空港へお客様をお迎えに行くことになります。